カップクオリティで選ばれるスペシャリティコーヒーとは?日本で飲める?

種類が数多くあるコーヒーの中でも、
注目度を上げている「スペシャリティコーヒー」。

スペシャリティとついているので、
なんとなく「特別」なコーヒーなのかな?
と想像できるかと思いますが、
具体的にどういったものなのか知らない人が多いと思います。

今回は「スペシャリティコーヒー」とは何か、
スペシャリティコーヒーの定義を解説します。

スペシャリティコーヒーとは

現代では、

「明確な生産地でしっかりと管理された高いクオリティを有し、個性的な風味を持つ美味しいコーヒー」

のことを指します。

もともとスペシャリティコーヒーは、
1970年代に「特別な気候や地理的条件が生み出す、ユニークな風味を持つコーヒー」に対して、
アメリカのクヌッセン女史により
業界誌や国際会議で使用された呼称でした。

1982年に、より明確な共通基準を設けるべく
アメリカスペシャリティコーヒー協会(SCAA)が設立され、
これを機にスペシャリティコーヒーという概念が世界的に広がりました。

日本におけるスペシャリティコーヒー

speciality-coffee入れ方

日本でも、2003年に「日本スペシャリティコーヒー協会(SCAJ)」が誕生し、
年1回の展示会や、バリスタ競技会などを通して
スペシャリティコーヒーに対する啓蒙を行ってきました。

その結果、急速に浸透するようになり、
コーヒーの大量消費国へと発展していきました。

日本スペシャリティコーヒー協会(SCAJ)の定義

SCAJでは、

「印象的な風味特性や明るい酸味特性があり、消費者が美味しいと満足すること」

などが定義とされています。

これらは最終的には
「カップクオリティ」という方法で評価されます。

「スペシャリティコーヒー」と認められるには
このカップクオリティをクリアしなければいけません。全部で7つありますが、これがかなり厳しい。

カップクオリティの7つの判定・評価

coffee-beans

①カップクオリティのきれいさ

風味に汚れや欠点がなく、透明性があること。

②甘さ

収穫時点での熟度の高さと均一性に直接関係する甘さの感覚。

③酸味の特徴評価

酸味の明るさやさわやかさや、繊細さはどれほどか、酸度の強さではなく、質を評価する。

④口に含んだ質感

コーヒーにより伝わる触覚。量感ではなく質感を重視する。

⑤風味特性・風味

一般的なコーヒーと区別されるための最も重要な項目である。味覚と臭覚で感じる、栽培地域の特性を評価する。

⑥後味の印象

「口に残るコーヒー感」が、甘さで消えていくのかそれとも嫌な感覚がにじみ出てくるのか、判定。

⑦バランス

風味に突出するものやかけているものがなく、上手く調和がとれているかを評価。

 

以上がカップクオリティの7つの判定・評価の概要です。

この7つを完璧にクリアしなくては
スペシャリティコーヒーと言えないらしく、
なかなか厳しいですよね。

しかし腕のある判定人に認められた
コーヒーの味わいは格別のはずです

日本でスペシャリティコーヒーが飲めるカフェ

スペシャリティコーヒーは
日本の各所にも飲めるカフェはあります。

○恵比寿「猿田彦珈琲」
○虎ノ門「TORANOMON KOFFEE」
○自由ヶ丘に「ONIBUS COFFEE」
○高円寺「coffee amp.」
などなど。

たまには気分を変えて、
贅沢に選び抜かれたスペシャリティコーヒーを
堪能してみてはいかがですか?

背景を知ると、より特別な気分で味わうことができるかと思います

いつものコーヒーに飽きたら
スペシャリティコーヒーを試してみてください。