2020年の教育改革など今の子供達を、
取り巻く勉強の環境は大きく変化しています。
そうした中で、子供達の学力は親の年収に比例する
と言われており、
親として子供の学習塾選びに
乗り出している人は多いかと思います。
しかし、いざ学習塾を探していても様々な指導方法があり、
料金形態も多様、自分の子供にはどの塾が合っているのかわからず
決断が中々難しいものです。
学習塾選びに迷っている保護者の方に向けて、
学習塾の選び方についてお話をします。
学習塾の種類
現在、学習塾と一言で言っても様々な学習塾があります。
大きく分けると、以下の3つのタイプに分類することができます。
・個別指導の学習塾
・その他の学習塾
それぞれの塾のタイプについてみていきましょう。
・集団指導の学習塾
集団指導の学習塾の場合、
保護者の皆様がイメージしている
学習塾の姿とイコールの場合が多いです。
学校や部活の後に通い、
同じ地域の同学年の子供達10名から30名ほどの
クラスに1人の先生が授業をおこなうタイプです。
生徒数の多い教室や塾によっては、
1クラス50人という教室もあります。
担当する先生は学習塾によっても様々ですが、
1人の先生が複数科目を担当するか、
1人1科目というように専門教科を決めている場合があります。
多くの集団指導の学習塾の場合には、
入塾テストがあります。
集団指導のため、
クラスに参加してついていくことができない
という事態を避けることや、
学力別にクラス分けをしている場合には
クラスを決定するためにおこなわれているものです。
・個別指導の学習塾
個別指導の学習塾の場合には、
先生1人に対して生徒1人、
もしくは先生1人に対して生徒2人というタイプの学習塾が多いです。
個別に科目を選択することや授業日、
時間を設定することが可能なので、
習い事や部活動との両立ができるということで
現在ニーズが大きいものとなっています。
担当する先生は1人の場合もあれば、
科目毎に複数の先生が指導する場合もあります。
・その他の学習塾
その他の学習塾では、映像授業があります。
東進ハイスクールなどは、
有名な力のある先生の授業映像を塾内で見るものです。
個別のブースで見る学習塾がほとんどですが、
このような映像授業タイプの学習塾があります。
また、授業をしない学習塾というのも近年注目されており、
生徒が自主自立ができるように
自習のスペースは確保しているものの
特に授業はおこなわないとい学習塾もあります。
集団指導の学習塾のメリットとデメリット
集団指導の学習塾のメリット
集団指導の学習塾のメリットは、
ライバルがいることです。
アメリカの大学で研究された結果によると
ライバルがいる場合には偏差値が上がりやすく、
上がる速度が速いということがわかっています。
ライバルの存在や身近な友人の頑張りや
成果を目の当たりにすることによって
自分も頑張らなければいけないと
モチベーションが高まり勉強を続けることができます。
また、集団の中では自分の相対的な位置を把握することができます。
個人で学習していては自分の能力が
どれくらいの位置なのか測りにくいのですが、
集団指導の中では明確に自分の学力を意識することができるのです。
更に、同学年以外にも縦のつながりもあります。
自分の先輩たちは、
どのような勉強をおこなっていたのかを
間近で見ているので自然と学習方法などが身につきます。
場合によっては同じ学習塾の先輩に
直接聞くこともできることが
集団指導の大きなメリットになります。
料金が他の指導タイプに比べて
安く設定されているということは
保護者の人にとってはメリットになります。
集団指導の学習塾のデメリット
授業についていくことができるかどうか
成績や学力の高い子供たちにとっては
集団指導のレベルだと物足りないということもありえます。
集団指導のために通っている
生徒の大半にとってのレベルに合わせて
授業が進むことが多いからです。
学校の授業についていくことが精一杯
という子供たちや、
学校の授業だけでは理解できないという
子供たちにとっては
集団指導が合わない場合もあります。
各塾によって対応は異なりますが、
学力別のクラス編成をおこなっている
学習塾がほとんどのため、
子供にあったレベルの授業を受けることができるかどうかを
情報収集しておくことが大切になります。
質問ができるかどうか
集団指導の場合には授業中に私語などは原則禁止です。
授業内で理解できなかったことに関しては
授業の前後に質問をすることになりますが、
人見知りの子供たちの場合には勇気のいることです。
実際に中々質問ができないということも
少なくないので子供のタイプによっては
大きなデメリットとなります。
通塾時間や曜日、講師を選択できない
集団指導のため、あらかじめ決まった時間、
曜日の授業を受講することになります。
クラブチームに所属していて通塾できる時間が
まちまちになってしまうという場合などは
集団指導には向かない場合があります。
個別指導であれば、
講師の変更を申し出ることができますが
集団指導の場合には
講師の変更を申し出ることは難しい
ということも1つのデメリットです。
個別指導の学習塾のメリットとデメリット
個別指導の学習塾のメリット
個別指導の学習塾のメリットは
少人数で指導してくれることです。
授業形態が先生1人に対して生徒2名ほどなので、
子供たちの状況を把握しやすいということがあげられます。
個々の子供たちの状況が把握できるということは、
個々の子供たちの克服したい内容に合わせて
授業カリキュラムを組むことができるので
学力が伸びやすいです。
普段は中々質問できないという子供にとっても、
少人数の中であれば質問しやすいというメリットがあります。
さらに、個別指導なので自分の都合に合わせて
授業日や時間を変更できるというメリットがあります。
子供たちは習い事や部活動など勉強以外にも
多くの時間を費やしています。
そうした学生生活の中では予定が一定でないこともあります。
個別指導であれば自分の通塾したい日を
指定することができるので大きなメリットになります。
個別指導の学習塾のデメリット
教師のタイプと合うかどうか
集団指導でも教師と合うかどうかということは言えますが、
個別指導の方が接する時間も長く、
目を向けられる回数も必然的に多くなるので
教師との相性が重要になってきます。
特に個別指導の場合には教師の確保が難しいので
大学生のアルバイトが指導をおこなうことも少なくありません。
そうした場合には、
講師や教師としての技術が高くない場合もあるので、
慎重に見極める必要があるのです。
最大のデメリット、料金が高い
個別に見てもらえること、
科目や指導内容に融通がきくことなどから
集団指導の学習塾よりも料金の設定が高くなっています。
調べているとあまり値段に差がないように
感じるかもしれませんが
集団指導の場合には科目数が多いのに対して
個別指導では科目が限定されていたり
授業時間が短くなっているケースがあります。
その他の学習塾のメリットとデメリット
その他の学習塾のタイプとして
映像授業や自習室のみの学習塾があります。
その他の学習塾のメリット
こうした学習塾のメリットは、
自分のペースで自分で考えて学習できることです。
自分はどこを理解していないのかを分析するところから始めて、
学習方法に関しても自分である程度決めることができます。
映像授業の場合には、
何度も映像を巻き戻して確認することもできるので、
言っている内容を理解するまで続けることができます。
そのため、思考力が育ちやすいという大きなメリットがあります。
また、時期によっては定期テストのための
準備をしたいなど自分の目的に合った学習をすることができます。
また、映像授業の場合には
優秀な講師の授業を聞くことができるというのが
大きなメリットになります。
映像は一度撮影したら
使いまわしていくことがほとんどなので、
素晴らしいと評判の講師に出演してもらいます。
そのため、本の執筆をしていたり、
テレビに出演している評判の良い講師の授業を受けることができるのです。
その他の学習塾のデメリット
その他の学習塾のデメリットは、
質問ができないということです。
映像の相手に対して質問はできません。
さらに、自分ではどのように勉強したら良いのか
判断がつかないタイプの子供にとっては
成果が出にくいというデメリットもあります。
特に、自分で自分を管理する必要があるので、
普段から勉強習慣がない子供たちにとっては
ボーッと過ごしてしまうという可能性があります。
学習塾の選び方
各指導タイプ別の学習塾の特徴についてお話してきましたが、
どのようにして子供に合った学習塾を決めていくのか
というお話をしていきます。
まずは、各学習塾の資料を請求しましょう。
塾ナビというサイトを使うと口コミも確認できるので
集団指導、個別指導、その他のタイプの学習塾の料金や
カリキュラムを見てみます。
その中で、気になった学習塾の資料を集めます。
次に、学習塾の体験に申し込みます。
ほとんどの学習塾が無料体験を実施しているので、
どのような人が指導してくれるのかを
子供に確認しながら最も効果の高いであろう学習塾を見極めます。
子供の学力は、好きな先生に教えてもらった科目ほど
伸びるということが研究成果でも発表されており、
好きな講師になれるかどうかを相談しましょう。
比較検討をしたうえで学習塾は選んでいきます。
この時オススメしたいのが
人数の少ない集団指導の学習塾です。
生徒の人数が少ない場合には、
生徒確保のために手厚い指導をしてくれる場合が少なくありません。
さらに、集団指導の料金でも実際には
10人いないほどの少人数で指導を受けることができるので
質問などもしやすく、
個別指導のメリットも受けることができます。
学習塾の必要性はまだまだ高い
現在は学習塾の種類も個々の子供たちに合わせて様々になっています。
教育改革に不安をかかえる時期ですが
不安だからこそ真剣に親子が一緒になって、
合う塾はどこなのかを考えていく必要があります。
学習塾が無くても勉強はできるという考え方もありますが、
教育改革に対応するために学校も混乱している部分、
対応が不十分なところがあります。
そのため、学習塾の必要性は高いと言わざるを得ません。
理想とする塾に出会うために
塾はしっかり選んでいきましょうね。