じゃれつき遊びは子供脳にも重要?具体的な方法と、父親の重要性。

「最近、落ち着きのない子供が増えている。」

これは多くの保育や教育の現場で言われていることです。

 

それは、

「生活スタイルの変化が影響している」
「ゲーム等、電子機器と長時間、子供が関わっているから」

など、様々な要因が言われています。

 

そんな中、「親とのじゃれつき」が、

子供の発達に大きな影響を持つといわれ、

注目されているそうです。

 

今日は「親とのじゃれつき」についてお伝えします。

 

共働きは増え、一人で過ごす時間が増えてきた

女性の社会進出が進むとともに、

共働きの家庭が増えてきています。

 

それに伴い、

子供が家で一人過ごす時間も増えてきています。

 

当然、仕事と家事の両立は大変で、

その分どうしても子供と関わる時間が減ってしまいがちです。

 

親としては、子供と関わる時間が減ることで、

子供に悪影響が出ないだろうか?

と不安を思うことも多いますよね。

 

子供に悪影響が出るのは、

子供と関わる時間の多い少ないではなく、

子供が親からの愛情を感じ取れなかったときに出るものです。

 

なかなか子供と関わる時間がとれない親にこそ、

ぜひこの「じゃれつき」を実施してほしいのです。

 

子供と「じゃれつき」しよう。子供の脳にも変化が?

まず、「じゃれつき」について

「じゃれつき」は「じゃれつき遊び」と同義だと思いますが、

つまりは「ルールがなく、自由に、体を使って、群れて遊ぶ」ですね。

 

やることはいたって簡単です。

 

最初は大人から子供に関わって、

スキンシップを取りながら、

遊びに誘い込むようにしていけばいいのです。

 

自宅でも簡単にできます。

特にこれといった道具を何一つ必要としません。

基本、大人の体一つあればいいのです。

 

共働き世帯なら、

朝起きてすぐの時間を使うことも有効です。

毎朝5分だけ早起きして、その5分を「じゃれつき」に使えば

それだけで十分な効果が得られるのです。

 

「じゃれつき」の具体的な方法

朝起きたら、

布団の上で子供に寄っていき、

撫でる、くすぐるなどのスキンシップを取る。

 

そして布団で子供を丸めてみたり、

自分があおむけになり、

子供を飛行機のように持ち上げたりして、

体を思い切り使って遊ぶ、

これだけでいいのです。

 

布団の上でなくても、

朝出かける前にソファに座って

ゆりかごのように子供を揺らして

遊んでもいいのです。

 

こうしたことで、子供の脳は活性化され、

「大人型」と言われるバランスの取れた脳への発達が

促されるといわれているのです。(大人型に関しては後述してます)

 

じゃれつきの基本動作は「抱きしめる」事。

「じゃれつき」の最も基本的なことは

「抱きしめる」ということです。

 

幼児期の親子関係で、

最近はこの親が子供を「抱きしめる」行為そのものが

少なすぎるといわれています。

 

子供にとって親に抱きしめられることは、

自分のことを全部受け入れてくれていると

実感できる大切な時間です。

 

恥ずかしがらずに、

ぜひ積極的に抱きしめてあげてほしいのです。

 

その際にぜひ、

「優しく、たくさんの言葉を話しかける」

といったことを意識してください。

 

抱きしめたときに、

子供の顔をきちんと見て話しかけることで、

子供の言語の力は大きく発達していくはずです。

 

優しい雰囲気の中で、

子供に「言葉のシャワー」をたくさん浴びせてあげましょう。

 

ぐんぐん成長する子供の脳

「じゃれつき」を含め、

体を使って運動する機会が減っており、このことが

子供の心と体に大きな変化をもたらしているという報告があります。

 

実は小学校では、

「そわそわ型」と言われる子供が増えているのです。

 

物事に集中するのに必要な「興奮」の強さと、

気持ちを抑えるのに必要な「抑制」の強さの両方で、

未発達な型が年々増えてきているというのです。

 

これは脳の「大脳前頭葉」という部分の

発達度合が大きく影響しているといわれていて、

「じゃれつき」はこの「大脳前頭葉」の発達を促す「全身運動」として、

特に幼児期は重要であると言われているのです。

 

体を使った遊びは近年、

「けがをするし、危険だから」という理由で

敬遠されがちですが、

子供の脳の発達には欠かせないものであることがよくわかりますね。

 

小学校入学期までが重要。子供とたくさん時間を過ごそう!

「じゃれつき」で1番大切なこと

「じゃれつき」で1番大切なことは、

「大人も子供に戻った気持ちになり、無邪気になって本気で楽しむ」

ことです。

 

大人も本気で楽しんでいることが、

子供に伝わることでとても大切なのです。

 

しかし、だんだん子供の体は成長してきます。

 

幼稚園ごろからは、

お母さんも「重たくて持ち上げたり振り回したりは無理」だと

思うことも増えてくるでしょう。

 

子供のパワーを全身で受け止めて、ダイナミックに全身を使って

「じゃれつき」をやってみましょう。

 

父親が重要な場面です。

お父さんの腕にぶらさがる「パパ鉄棒」や、

お父さんによじのぼる「パパ登り棒」など、

いろんなことができます。

 

子供との距離も一気に近くなり、

子供の発達もグーンと進むはずです。

活躍の場面です。

 

子供の脳の発達にも、

子供とのコミュニケーションを取る意味でも、

とても効果的です。

 

簡単にできることなので、さっそく今日から取り組めます。

ぜひ取り入れてみてくださいね。